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法律

終活~元気なうちに考えておいてほしいこと。しておいてほしいこと。伝えておいてほしいこと。親が元気なうちに聞いておいてほしいこと。~

司法書士法人花沢事務所の代表をしております、花沢良子です。
今回は、終活についてです。

司法書士法人花沢事務所
花沢 良子
はなざわ りょうこ

先日の新聞に60代から70代の7割が終活に前向きというアンケート結果が出たという記事が掲載されていました。 10年前ですと、遺言を勧めただけで「俺はまだ死なないよ!」と不機嫌になってしまう方が結構いましたので随分考え方が変わってきたなと感じます。

元気なうちに十分な対策をしていなかったために起こってしまった問題をいくつか紹介していきます。

  • 大事な方を亡くした悲嘆の中で、供養や法事だけでも大変なのに、相続の手続きが大変!
  • 遺産分割で兄弟が揉めてしまって仲違いしてしまった。
  • 夫が認知症になってしまったが、保険や預金の管理を夫がやっていたので、どんな保険に加入していたのか含めどこに何があるかわからない。
  • 創業者の父が認知症になってしまった。社長職は引き継いで会社の運営もほぼ問題ないが、税金の関係で、株の名義がまだ父のまま。大事な株主総会の決議ができない。
  • 兄が亡くなったあと、近所に住んでいた病弱な兄嫁の面倒をみていた。
    自分が亡くなったら、全財産を引き継いで兄夫婦の供養も頼むといわれていた。
    兄嫁が認知症になったので、施設に入所させることにした。
    後見人の申し立てをする中で、自分には相続権がないことを知ったが、遺言書を書いてもらうにも判断能力がなく、遺言書がかけない。遺言がない限り兄嫁の財産は全て長年交流がなかった彼女の姪っ子に行ってしまう。

等々。

「平均寿命まではまだ時間があるから大丈夫だよ!」という方は多いのですが、健康寿命で考えておかないと間に合わないこともあります。

しっかりしているうちにどこの会社と保険契約を結んでいるか聞いておけばよかった!
株を家族信託するとか、認知症対策をしておけばよかった。
通帳や印鑑を預かっておくより遺言書を書いておいてもらえばよかった。
と、その時に思っても手遅れです。

最近メディアでも度々登場する「終活」という言葉。一口に老後の対策といっても何をすればいいかわからないという方も多いかと思います。
生前に決めておくべきことを例としていくつか挙げていきますのでご参考にしていただければと思います。

1)不動産に関して

土地の地番 面積 種類(宅地、畑、山林等)などを、建物でしたら、所在地、家屋番号や種類(居宅、店舗共同住宅等)をまとめておきましょう。
土地に関しては、一区画が数筆に分かれていることがありますので、一度は権利書や名寄せなどで調べた方がいいでしょう。
また、法務局で公図を取り寄せて道路に接道しているかどうかも確認してみるといいでしょう。
田舎の山林や畑を相続した場合ですと、相続はしたけれど現地はどこになるかわからないとか、境界がわからないということが多いので、事前にお子様に現地を教えて、境界が解れば教えておいてあげましょう。最近は残したくない不動産をお持ちの方もいらっしゃるので相続税の評価より時価の方が低ければ、早めに売却しておいたほうが節税になることもありますので一考してみましょう。

2)預貯金や保険に関して

どこの金融機関と取引があるかを相続人にわかるようにしておきましょう。
実際に相続が始まった時に故人の取引先がわからないとその取引が引継できずに休眠預金になってしまうこともあります。金融機関は、大小合わせるとかなりの数になります。
全ての金融機関に取引の照会をかけるのはかなりハードルの高いことになります。
口座番号や残高までははっきりしていなくても引継ぐことができますが、最低でも金融機関名はわかるようにしておきましょう。
保険も一緒です。かけている保険がわからないと、保険に入っているかどうかもわかりません。必ず何件あるというなら探す努力をするのですが、相続手続が大変な中で、これ以上あるかないかわからないものを探すのは難しいことですので、どこの保険会社に入っているのかだけは伝えるようにしましょう。

3)株式に関して

株の取引をどの証券会社を通じてやっているか、また電子取引であればその旨を、必ず伝えるようにしておきましょう。
上場していない会社への出資の場合は特に注意しましょう。
親類が起業する時に出資しているようなことがあれば、その旨を伝えておいてください。
名義を貸しているが、実際は出資していないならその旨を伝えておきましょう。

4)借入金、保証人について

借入先、借入額、借入残高、返済期間、返済日、保証人になっているのであれば、誰の保証人になっているかなどをまとめておきましょう。
借入金がなければ、借入がないこと、保証人になっていないならその旨を伝えておくことはとても大切です。長い間、離れて暮らしていた相続人などは、預貯金があるにもかかわらず、借金があるかどうかがわからず、相続放棄をしようかと迷う方もいらっしゃいます。

5)健康のこと

延命治療の希望などについてはもちろんのこと、持病や病歴、かかりつけの病院などについても伝えておくようにしましょう。自分のことは自分が一番わかっているから誰かに伝えておく必要なんてないとおっしゃる方もいると思いますが、万が一のときというのは、ご自身でお医者様にお話ができる状態でないことの方が多いからです。

6)儀・納骨のこと

ご自身が亡くなった後、どんな葬儀を行ってもらいたいか、どこに納骨をしてもらいたいのかなども希望があれば伝えておいてください。
また、最近では、葬儀の生前契約を結ばれている方も増えてきていると思いますが、そのことを伝えていないと、ご遺族の方が、違う葬儀社に依頼してしまうこともあります。

「エンディングノート」を活用すれば、今お話ししたことを文書としてまとめて保管しておくことができます。
ただ、現在は「エンディングノート」も様々な内容のものが発行されています。いくつかご自身で見ていただいて、自分に合ったものを選ばれてみてはいかがでしょうか?

次に、生前に、しかも認知症等を発症しておらず、判断能力がしっかりしているうちにしかできない契約をご紹介させていただきます。

今回は、財産的なこと、法律的なことを中心にお話をさせていただきましたが、普段なかなか面と向かっては言えないような、家族・友人への想いやお礼なども遺されてはいかがでしょうか?

元気な今、将来のことを具体的に考えてみたり、文書にして意思を遺すことを考えてみてください。
その一助となれば、という思いで「終活」についてお話をさせていただきました。

○○ ○○

昭和57年 司法書士事務所を開業。
平成20年 司法書士法人花沢事務所を設立。
現在は、丸の内、横浜、横須賀の3拠点にて、「お客様の立場に立ち、お客様にとっての最良のご提案をすること」を心掛け、不動産取引、相続手続、成年後見等を中心に幅広い業務を行っております。
近年では、相続・終活等のセミナーの講師も多数行っております。

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