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大人対談【大人対談(第8回) 葉加瀬 太郎 × 南 美希子】

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【大人対談(第8回)】夢を奏でる、大人の大航海 葉加瀬 太郎 × 南 美希子

「カルチャーショック」があるから人生は面白い

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初恋のおかげで俄然やる気に!

南

4歳からヴァイオリンを始められ、10歳の時にはヴァイオリニストになると決めて、高校も京都の音楽学校に通われた。ヴァイオリンに人生を捧げることにその頃から、迷いはなかったのですか。

葉加瀬葉加瀬

ありませんでした。ただし大きな要因は初恋です、間違いなく(笑)。僕は小学4年の時に転校したんです。そうしたら同じクラスの一番可愛い子がヴァイオリンを弾いていた。しかも彼女は僕よりも上手で、ビックリして俄然やる気になったんですね。偶然ですが、彼女は僕と同じ公団に住んでいました。毎朝、彼女と団地の音楽室で練習をして、登校時間ギリギリに学校まで2人で走って行って。帰りも一緒でまた音楽室にこもって2人で練習して……。彼女がいなかったらたぶんやっていなかったでしょうね。

南

小学6年の時には学生音楽コンクールで賞を受賞されましたね。順風満帆だったのでは?

葉加瀬葉加瀬

一度だけ挫折感のようなものは味わいました。中学3年の時に僕と同門だった五嶋みどりちゃんがアメリカのジュリアーノ音楽学院に留学するという時に、彼女のママが「太郎君、一緒に行こうよ」と誘ってくれたんです。その時、ずいぶん悩みましたが、勇気がなくて……。でも、そのおかげで「僕はずっと習ってきた先生のいる京都の学校に行こう」と決心できました。そして、先生の出身校の藝大に入って、「NHK交響楽団のコンサートマスターになろう」と。そんな夢を抱くようになったんです。

藝大入学初日にクラシックを捨てた…
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南

N響のコンサートマスターという夢を叶えるために藝大に入学されました。それなのに入学初日には、もうクラシックを捨ててしまわれた。

葉加瀬葉加瀬

上野のキャンパスに行ったら、新入生歓迎会があって、オリエンテーリングがあって、サークルの勧誘があって……まさにお祭り騒ぎでした。藝大らしく世界中のありとあらゆる音楽が鳴り響いている。ホールではクラシックのコンサート、軽音楽部はジャズやロック、雅楽部もあるし、インドのガムラン、尺八にお琴……。それまでクラシックばかり聴いていた僕の体の中に一気に入ってきたんです。若い頃って大きな音量に感動するんですよね。それまで僕の人生ではマーラーの交響曲第8番が一番大きな音だったわけです、1,000人で演奏しますから。ところが、美術の人たちがセックスピストルズのコピーバンドをやっていた。それがものすごい爆音で、周りの皆がピョンピョン飛び跳ねて踊っている。それに衝撃を受けて、僕の心の中の扉がパーンと開いてしまったんです。「あー、音楽ってこういうことなんだ!」と。

南

まさに「カルチャーショック」ですね。

葉加瀬葉加瀬

藝大には通り一本挟んで美術の学部があるわけです。そこの学生は僕のそれまでの人生では見たことがない人たちで、一緒に遊んでいるうちにすごく惹かれるようになった。何もない真っ白なキャンバスに自分自身の作品を創っていく、クリエイティブすることに憧れを持つようになったんですね。僕ら音楽の学部のほうは何かやろうとすればかならず譜面があって、それがないと何もできない。そこにもどかしさを感じるようになってしまった。クラシックの曲を練習するよりも、自分で曲を書いたほうが楽しいと藝大に入った18歳の春に思ってしまったんです。なので、担当の教授には本当に悪いことをしたのですが、レッスンをまったく受けませんでした。

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南

ジュリアーノ音楽学院や日本でも音楽専門の桐朋学園などに入っていたら、いまの葉加瀬太郎はなかった?。

葉加瀬葉加瀬

絶対にないでしょうね。普通のヴァイオリニストになっていました。お金持ちの家ではないので、国立の藝大に入ったわけです。そして、寮費1カ月2,000円の石神井にある学生寮に入った。食費は1食500円で、食べたい人だけが予約するのですが、朝9時、夜10時を過ぎたらキャンセルが出た分は誰でも無料で食べてよいという「盗食」と呼ばれるシステムがあって。僕たち盗食組は、食堂でテレビを見ていてその時間を待つわけです。テレビ朝日の「ニュースステーション」の久米宏さんが「今晩は」と夜10時に挨拶した瞬間、バーッと残り飯を盗る、明日の弁当分も(笑)。そこには美術の1年生もいて、僕と同じ1年生でも10浪で30何歳という人が平気でいる。家に子供たちがいて自分は学生やっている。それまで見たこともない人生だから「大丈夫なの? これからどうするの?」という驚きの連続で……。

南

美術の学部でも建築やデザイン、工芸なら卒業してからどこか事務所に入るなど就職口もみつけられたかもしれませんね。

葉加瀬葉加瀬

僕の隣の部屋にいた学生は、自分のことを鬼才画家エゴン・シーレの再来だと信じている男で、朝から晩までずっと一人でひたすら鏡を見て自分の裸を描きながら酒を飲んでいました。時々、グラスや瓶を割ってギッと自分の体を切って、その血で描いているような人間で……。部屋は3畳一間でした。僕は運よくジャンケンで勝って個室が取れた、403のC。「ここが君の部屋だから」と案内されて、ガチャッと扉を開けた瞬間、ひっくり返りました。白壁が10色くらいの原色の線でワーッとペイントされていた。黄、黒、赤、緑……。部屋が1個の作品になっていたんですね。京都から出てきて石神井の駅に着いて、地図を見ながら寮に来て、バンと部屋の扉を開けた瞬間に「ここかよ!」という。で、とにかく部屋に荷物を置いて駅に戻ってアイボリーのペンキとローラーを買いました、白じゃ消せないから(笑)。それでも、2年くらいそこに暮らしましたね。

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プロフィール

葉加瀬 太郎

1968年大阪府生まれ。1990年、KRYZLER&KOMPANYのヴァイオリニストとしてデビュー。セリーヌ・ディオンとの共演で世界的存在となる。1996年の解散後、ソロ活動開始。2002年、自身が音楽総監督を務める「アーティスト自身が自由に創作できるレーベル」“HATS”を設立。“HATS”におけるアーティストプロデュースはもちろん、イベントプロデュースや商品企画プロデュース等も行う。2007年秋、原点回帰をテーマにロンドンへ拠点を移し膨大なクラシックスコアと日々格闘。ラジオのパーソナリティーや個展を開く画家として、活動は音楽に留まらず多岐にわたり活躍中。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

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