南
確かに「行きたい、登りたい」だけでは企業は動いてくれない……。
野口
ただし普通はもっと冷たい対応なんですね、「検討しておきます、では後日」という感じで。でも、その担当者は本気で怒って、エネルギーを僕に使ってくれた。なぜだろうと自分なりに必死で考えたんです。そして、気が付きました。彼は「エベレストに行くあなたと応援する我々を結び付けるストーリー、何のために我々があなたを応援するのかというストーリーなり、メリットなりを自分で考えてこい」と言いたかったのだなと。僕のプレゼンには、全くそうしたスポンサー目線のストーリーが抜け落ちていたんです。