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大人対談【大人対談(第7回) 野口 健 × 南 美希子】

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【大人対談(第7回)】世界一の冒険家に学ぶ、夢をかなえるチカラ 野口 健 × 南 美希子

「名前」が肩書になるような生き方を目指す

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砂漠の国で育まれた故郷・日本への思い…

南

野口さんは損得抜きで日本のために活動している方だと思います。お父様が外交官で、生まれたのがアメリカのボストン。そして、サウジアラビアやエジプトで長く過ごしました。その頃の体験と現在の活動がどこかで結び付いているのでしょうか。

野口野口

環境問題への取り組みには影響があったと感じます。小学校3年生から6年生までエジプトのカイロで暮らしましたが、一時帰国で、あの砂漠の広がる国から日本に帰ってくるわけです。親戚の家が群馬県太田市にあって遊びに行くと、青々とした田んぼや畑が広がっていて、カエルがケロケロ鳴いている。小学生のくせに、「あ〜、美しいな。きれいだな、いいな」と、しみじみ思うんですね。ずっと日本にいたら当たり前の風景になって、あれほどまで美しいとは感じられなかったでしょう。食べ物でもそうです。当時のエジプトの米は汚くて、ゴミとか石とかいちいち取り除かないといけない。日本の米は真っ白で光っていますよね。また、カイロには当時、日本航空が発着していたのですが、夕方、砂漠の向こうに鶴のマークが見えると、「あ〜、日本がきた〜」と一人で感動していました。

南

長所も短所も含めて、海外生活の経験がある人のほうが日本の実像が見えるのでしょうね。だからこそ、それを守りたい、もっと良くしたいという思いも非常に強くなる。

野口野口

小泉政権でカイロ大学出身の小池百合子さんが環境大臣になった時に、これはチャンスだと思ったんです。それまでに数人の大臣とお会いして、富士山の現状を視察してほしいと働きかけても、全く実現しなかったのですが。小池さんはエジプトという砂漠の国にいたからこそ、僕と同じように日本の良さ、日本に対する思いが強いだろうと。挨拶に行って、「富士山という世界的に有名な山は日本の迎賓館だと思う。その富士山が汚いということは、世界に対する日本の恥です」と訴えました。帰国子女とか留学、海外赴任の経験のある人は、この「日本の恥」という言葉に弱い。案の定、小池さんもピクンと反応されて、「確かに日本の恥ですね」と。後日すぐに「大臣として一緒に清掃するから案内してほしい」という連絡がありました。

一冊の本と父の言葉が人生を変えた
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南

イギリスで暮らしていた高校1年生の時、暴力事件を起こして日本に一時帰国。その時に冒険家の植村直己さんの著書『青春を山に賭けて』に出会って、アルピニストを目指すようになったということですが……。

野口野口

高校に入った直後、1カ月の停学です。普通の時に読んでいたら、そう簡単に影響されて山になんか登らなかったでしょうね。落ちるところまで落ちたなと思い、人生に対する危機感もあって、とはいえ、学校を辞める勇気もなく、辞めて何かやるという夢も目標もなくて……。いま思うと、停学なんてたいしたことないのですが。

南

その時、お父様から何かアドバイスはなかったのですか。

野口野口

「俺、学校辞めるから」と父には言ったんですね。普通は止めるじゃないですか、「高校くらい出ておけ」とか。その前提で僕は話したんです。ところが父は「そうか、学費が高いからそれは助かる」と。だから逆に「まあ、落ち着いてくれ」と僕の方が慌てて。そうしたら父が、「まあ、これからは学歴社会じゃないから」とか「これをしたいというのがあって辞めるならいいけど、ただしんどいというだけで辞めるなら、得るものはないだろうな」とか「しょせんお前の人生だし、俺には関係ない」とか、ブツブツ言い始めて……。

南

ユニークなお父様ですね。外交官らしからぬ物言いです。

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野口野口

父は落ちこぼれの僕に対して「お前は本当に俺の息子か」とか「ボストンの病院で間違えたかな」とか平気で言う人でした。「普通に勉強していれば東大くらい入るんだよ。外交官試験だって受ければ通るもんだ」とか。けれども、同時に「東大行って、外交官になって、大使に出世する。他人から見たらエリートだと思うだろうね。でもな、俺らはしょせん役人、公務員だぞ」とも言う人でした。「大使なんて100人いる。俺の肩書なんて、しょせん外務省のポストだから、空しいものだぞ。定年になったら何も残らない」とか。そして、「お前も、これから生きていくなら、そういう肩書じゃなくて、野口健という名前が肩書になるような生き方をしたら面白いだろうな」と。

南

野口健という名前が肩書になるような生き方ですか、いいフレーズですね。

野口野口

父は「どっか行け、旅に出ろ」と言うんですね。「一人になって、これからどういう生き方するのか考えろ」と。「しょせんお前の人生だ、親は関係ないぞ、自分で決めろ」と。それで、大阪の親戚を頼って西日本をあちこち旅して歩いた。そして、姫路に行く途中のたまたま寄った本屋で、植村さんの本を買ったんです。この旅が終わった時、父にこれからの生き方について何か自分の考えを話さないといけない。そういうこともあって、登山家を目指そうと決めたわけです。

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プロフィール

野口 健

1973年アメリカ・ボストン市生まれ。亜細亜大学卒業。植村直己氏の著書に感銘を受け、登山を始める。99年エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。2007年エベレストのチベット側から登頂に成功。近年は地球温暖化による氷河の融解防止に向けた対策、日本兵の遺骨収集活動などにも尽力。亜細亜大学客員教授、了徳寺大学客員教授、東京都レンジャー名誉隊長、山梨県富士山レンジャー名誉隊長。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

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