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大人対談【大人対談第5回 宮本亜門 × 南 美希子】

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【大人対談第5回】「壁」を乗り越える、亜門流しなやか発想法 宮本亜門 × 南 美希子

すべての人が「世界」を意識している時代

モーツァルトと日本のゲームのコラボ

亜門さんが初めて演出を手がけた、和太鼓グループDRUM TAOの「百花繚乱 日本ドラム絵巻」が、いま全国公演中です。7月には東京で、2013年にオーストリアで初演されて絶賛されたモーツァルトのオペラ「魔笛」を二期会が再演しますね。10月には京都・上賀茂神社の式年遷宮で、「山城国風土記」の神話をもとにした作・演出の奉納劇。また、来年2016年3月ごろには、三島由紀夫の最後の戯曲「癩王のテラス」を演出。これは日本から始まって、シンガポールなど国際的に上演される予定だそうですね。

南 美希子

宮本

舞台は2〜3年前から企画が決まることが多いのですが、日本をどうアピールしていくかということを、数年前から考えるようになっていて。不思議なことに、ちょうどタイミングよく、その時々の自分の興味と符合するような企画をいただけるんですね。オファーのなかに、そういうことが秘められていると「よし、やりましょう!」と。

「魔笛」は本場オーストリア、リンツという3番目の都市に乗りこんで演出、すごいですよね。しかもコンピュータゲームの中に登場人物たちが入ってしまうという斬新な設定で、大好評でした。

宮本

じつは日本のゲーム文化を表現した演出でもあるのです。新しい州立のオペラ劇場ができて、そのこけら落としの演目のひとつでしたが、半年間、ずっと断っていました。日本では、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」、「コジ・ファン・トゥッテ」も手がけていたのですが、なぜ日本人がわざわざ……という抵抗感があって。けれども、あらためて「魔笛」を聴いたら、あまりにも素晴らしい。曲からも詞からも、この世には男がいて女がいて、かならずともに生きていける、明るい未来があるというメッセージがひしひしと感じられました。これは逃げている場合じゃないと覚悟を決めて、やらせてもらうことにしたのです。

夜の女王はじめ、パパゲーノとパパゲーナ、タミーノとパミーナという男女の対比にも、モーツァルトの人間愛が象徴されているわけですね。オペラはインターナショナル・キャストですから、世界中から最高の声の人たちが集まるという状態だったでしょう。

宮本

最初は緊張しました。お客さん全員が「魔笛」の歌をうたえる、セリフも覚えている。これは大変な場所にきたなと。ゲームの中に入っていくという設定を説明したら、見事にキャストたちがひいてしまって。舞台はすべて映像という演出ですから、「なにしに来たんだ、こいつ」という顔をされてしまいました。さすがにあのときは帰りの便を探しましたね、逃げようかなと思って。けれども「魔笛」は、厳密にはオペラではなくジングシュピール(音楽劇)という分野で、モーツァルトが芝居小屋で上演するためにお芝居の人とつくったセリフ入りの音楽劇ですから、現代的な演出によって作品の力が増すと考えたのです。

宮本 亜門

DRUM TAOの「百花繚乱 日本ドラム絵巻」も好評ですね。衣装がコシノジュンコさんで……。

宮本

もう20年以上、国際舞台でも活躍している和太鼓集団ですが、彼らは演出家をこれまで呼んだことがなかったのです。最初は戸惑っていましたが、太鼓、笛や三味線も含めた音楽に、家族愛や天変地異、人々の争い、分かち合いというシンプルなストーリーを入れることによって、いままでにない日本の楽器による素晴らしいコラボレーションができたと思います。セリフは一切ありませんが、和太鼓が人間の感情とここまでリンクするんだというところを見せたかったんですね。

日本と世界、才能を結ぶ「接着剤」であり続けたい

挑戦、挑戦ですね。

宮本

毎回、自分でもあきれます。もう少し安定した道を選べよとも思います。けれども、次々と多くの若い才能が出現していますからね。その才能をさまざまな題材とうまく引き合わせることによって、「いまの時代」を表現する素晴らしい作品が生まれます。わたしに才能があるわけではなくて、そういう才能をコラボレーションさせる接着剤がわたしの役割でしょう。だから、立ち止まってはいられません。

十数年前にはタイで大きな交通事故も経験されていますね。頭蓋骨の骨折、顔を50針も縫うような重傷。けれども、どこまでも前向きで……。

宮本

こうやって生きていられる限りは、まだ自分が必要とされているんだと思いましたね。演出家の視点でもあるのですが、どこかスポーンと、自分を客観的に見る習慣があって。たとえば、宇宙から地球を見る。「宇宙船地球号」と呼んだリチャード・バックミンスター・フラーというアメリカの建築家もいましたが。その中の小さな日本の、あえぎながらも一生懸命やっている小さな小さな自分は、なんとも愛おしいですよ。

「大人」としての社会的な役割を意識することもあるかと思います。いま、あえて夢を語るとしたら……。

二人

宮本

いろんな国の人たちがそれぞれのことをお互いに分かち合える世界になったらいいなと思います。そのために、芸能や企業、行政、云々というジャンルを超えて、さまざまな演出をしたい。自分を一色の色に染めずに、さまざまな人たちと話し合い、考え、クリエイトしたいですね。一部の大人だけでなく、すべての人が世界というものを意識していて、日本というものを意識していて、いいタイミング、いい時代に生かさせてもらっているなと思っています。

宮本亜門さん、2015年公開予定の演出作品

対談中にご紹介した、宮本亜門さんの公演情報です。
ぜひ足をお運びください。

7月16日〜
DRUM TAO「百花繚乱 ドラム絵巻」@東京 銀河劇場
7月16日〜
オペラ「魔笛」 @東京文化会館
10月23日〜
上賀茂神社(世界遺産) 式年遷宮奉納劇
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プロフィール

宮本 亜門

1958年、東京都生まれ。1987年 オリジナルミュージカル「アイ・ガット・マーマン」で演出家としてデビュー、同作品で文化庁芸術祭賞を受賞。2004年 東洋人初の演出家としてニューヨークのオンブロードウェイにて「太平洋序曲」を上演し、トニー賞の4部門でノミネートを果たす。ミュージカルをはじめ、ストレートプレイ・オペラ・歌舞伎などジャンルを越える演出家として国内外で作品を手掛け、精力的に活動の幅を広げている。2015年の演出作品として、7月16日からDRUM TAO「百花繚乱 ドラム絵巻」、オペラ「魔笛」。10月23日から上賀茂神社(世界遺産)式年遷宮奉納劇が予定されている。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

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