みらいを拓く 大人の投資倶楽部

会員登録をされていない方

登録無料、利用料無料

今すぐ新規会員登録

すでに会員登録済みの方
ログイン

大人対談【大人対談第5回 宮本亜門 × 南 美希子】

  1. トップページ>
  2. 大人対談【大人対談第5回 宮本 亜門 × 南 美希子】

【大人対談第5回】「壁」を乗り越える、亜門流しなやか発想法 宮本亜門 × 南 美希子

新たな価値観との出会いを恐れるな!

南 美希子
常識や成功体験をリセットする

90年代後半、1年間休業されたり、沖縄に移住したりということもあったそうですね。決して順風満帆ではなかったのでしょうか?

宮本

テレビなどの出演者と舞台の演出家、スケジュールがどっと詰まってきて、仕事の両立がうまくいかなくなって……。最初の1年半くらいは楽しかった。求められているという喜びはあったのですが、「おまえは、本当はなにをやりたいんだ?」と自分に問いかけたときに、「ちょっと、待てよ」と。忙しいことはすばらしいのですが、入ってきた仕事をただこなしているだけになっていて。全身全霊をかけてのめりこんでいくようなエネルギーがなくなっていると、自分で感じるようになったのです。だから、エネルギーを充電する時間と場所が必要でした。

スケジュール帳を捨てて、沖縄に住むことによって、本来の自分らしさを取り戻したのでしょうね。

宮本

芸能界は、洗練度が高いところではあるものの、とても狭い視野でしか物事が見えなくなってしまいます。沖縄に住み、まったく違う価値観や違う多くのものさしがあることを知りました。それと同時に海外のあちらこちらに行くようになって。そうすると、日本の常識は海外の非常識ということがある。そうか、こんなにあるんだ、自分は裸の王様だとも感じるようになった。そして自分が、いまの世界であるとか社会であるとか、海外から見た日本の在り方といったこともふくめて、新たな時代の変化、それを全身で感じて楽しみたい人間なのだと、あらためて気づいたのです。

そうした充電期間を経て、2004年にはオンブロードウェイで、アジア人初の演出家として、ミュージカル「太平洋序曲」を手がけて6カ月の公演を成功させました。

宮本

初めての経験ではありましたが、すでに日本で公演した舞台のブロードウェイ版だったものですから、ある程度は自信をもってニューヨークに乗りこみました。最初の稽古のとき、現地のキャストとスタッフを前にして、日本でやってきたように、自分なりにユーモアもまじえた面白い説明をして、うまくいったぞと感じていた。ところが、現地の舞台監督に呼び出されて、「これは危ない、ヘタしたら崩壊するぞ」と。「えーっ! どうして?」ですよね。

日本での成功体験が通用しなかったわけですね。

宮本 亜門
「コミュニケーション」が人を輝かせる

宮本

ブロードウェイの舞台監督が言うには、「まず、全員の意見を聞け」と。「彼らは役者のプロとして、自分たちで考えてここに来ている。全員が机の上に意見を出さないと、フラストレーションがたまる。新たなものをつくるかのように一緒にやっていったときに、初めてなにかが生まれる」と。わたしは、自分の意図が伝わらず、舞台の力が弱くなってしまうことを怖がって「これはこうします、ああします」と、つい一方的に説明していた。「そうか、なるほど」と思いました。それからは毎日2時間、スケジュールに余裕がない状態でしたが、話し合いの時間をつくったんです。

日本とはまるで違うスタイルに、戸惑いはありませんでしたか。

宮本

それがすごくよかった。わたしが怖がっていたのは大間違いでした。お互いがわかりあえて、新たな発想も浮かびました。わたしがなにをしたいかを、自分たちが芯から理解したいがために意見を出し合うという、ブレーンストーミング的なスタイルですが、「あー、これか」と思いました。

二人

ひとことで言えば、「コミュニケーション能力」なのでしょうが。

宮本

演出家ですから、キャストとスタッフが動いてくれないと、なにもできません。そこにいる人間たちが自分のこととして、いちばんやりたい作品だと思って動いていけるようにしないと。なんとなくやらされているというのでは、やはり人間は輝きません。海外では特にそうです。全員が自分の責任でもって参加していることが、とても重要なのです。

そういうところで亜門さん自身も鍛えられて……。

宮本

海外で演出をすると、毎回、大きな分厚い壁がドーンと目の前に落ちてきます。人のやったことのない場所に立つと、どうしても壁にぶつかる。ただしその壁を乗り越えることは、痛みをともないますが、自分の中から新しいなにかが生まれる瞬間でもあって。それを楽しみに怖がらずにやっていこうと自分に言い聞かせつつ、いまもトライしている最中なのです。

ページトップへ

プロフィール

宮本 亜門

1958年、東京都生まれ。1987年 オリジナルミュージカル「アイ・ガット・マーマン」で演出家としてデビュー、同作品で文化庁芸術祭賞を受賞。2004年 東洋人初の演出家としてニューヨークのオンブロードウェイにて「太平洋序曲」を上演し、トニー賞の4部門でノミネートを果たす。ミュージカルをはじめ、ストレートプレイ・オペラ・歌舞伎などジャンルを越える演出家として国内外で作品を手掛け、精力的に活動の幅を広げている。2015年の演出作品として、7月16日からDRUM TAO「百花繚乱 ドラム絵巻」、オペラ「魔笛」。10月23日から上賀茂神社(世界遺産)式年遷宮奉納劇が予定されている。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

アーカイブ

第8回

第9回NEW

「人生は、目の前にいる人のために」

ブランディングプロデューサー・タレント 岡田 美里 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第8回

第8回

「夢を奏でる、大人の大航海」

ヴァイオリニスト 葉加瀬 太郎 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第7回

第7回

「夢に投資し続ける格好いい大人でありたい!」

アルピニスト 野口 健 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第6回

第6回

「世界一の冒険家に学ぶ、夢をかなえるチカラ」

冒険家・プロスキーヤー 三浦 雄一郎 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第5回

第5回

「『壁』を乗り越える、亜門流しなやか発想法」

演出家 宮本 亜門 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第4回

第4回

「経済問題は常識問題? まず自分と家族に投資を!」

経済学者 野口 悠紀雄 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第3回

第3回

「インテリジェンスと投資の深い関係」

作家・外交ジャーナリスト 手嶋 龍一 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第2回

第2回

「自分らしい投資と株主優待の極意とは」

元プロ将棋士 桐谷 広人 × フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

第1回

第1回

「みらいを拓く、大人の投資とは」

東海東京証券株式会社
代表取締役会長最高経営責任者 石田 建昭 ×フリーアナウンサー/エッセイスト 南 美希子

ページトップへ

PRおすすめ情報

  • ファンド・ツミタテ

    月々5,000円からコツコツはじめられるから投資初心者の方もはじめやすいファンド・ツミタテ。

    ファンド・ツミタテ
  • ダイレクト信用取引

    東海東京証券のダイレクト信用取引は、業界最低水準の買方金利。現金や株式を担保に元手資金以上に売買することができます。

    信用取引