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大人のマネー術 大人対談【大人対談第4回 野口 悠紀雄 × 南 美希子】

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【大人対談第4回】経済問題は常識問題?まず自分と家族に投資を! 野口 悠紀雄 × 南 美希子

経済再生の第一歩は「教育投資」から!

教育はいちばんリターンが高い投資分野

人生において「投資」は必要でしょうか。

野口

明らかに必要です。とくに重要なのは教育投資あるいは人的投資。自分自身の能力を高めることに投資すべきです。健全な常識を身につけるためにも必要でしょう。そして、親だったら子どもに、祖父母だったら孫に投資することも重要でしょう。人間は、生まれたときにはまったく無能力です。教育によって能力を高めるわけです。その過程に投資をするというのは、非常に重要なことです。また、人生のあるステージでは、事業に投資することも必要になると思います。

南美希子

親が子どもに教育投資しようと思ったときに、どういうことがもっとも有効な投資なのでしょうか。

野口

あらゆることに惜しまず投資をすることでしょう。教育は、おそらくいちばんリターンが高い投資の分野です。ただ、このことはいまの日本の社会で言っても、あまりわからないかもしれない。わたしたちの世代には非常によく通じる話です。貧しかった昔の社会を知っていますから。大学進学率を見ればわかりますが、親は教育投資をしたいと思っても、かならずしもできなかったのです。

日本経済の立て直しにおいても、教育の重要性について、言及されています。やはり、教育が第一歩と……。

野口

第一歩であり、ほとんどすべてと言ってよいでしょう。しかし、日本の学生は明らかに能力が下がっています。わたしがいちばん深刻な問題だと思っているのは、トップレベルの学生に優秀な人材がいないということです。いま日本の学生は、世界的なレベルで競争できない状態になっているのです。

野口悠紀雄

野口悠紀雄

学生のレベル低下は深刻な問題……

文科省の中央教育審議会の安西祐一郎会長が、日本の大学生の勉強時間について、週5時間以下の学生が大半を占めるということを指摘して、現状を憂いています。

野口

わたしは、数年前に米スタンフォード大学にいたのですが、各国からの留学生数の統計を見て、ショックを受けました。1990年代にスタンフォード大学では、日本からの留学生数が150人で、国別のトップでした。しかし、その後、中国の留学生が増えた。これは不思議ではありません。驚いたのは、韓国からの留学生が、中国からの留学生とほぼ同じくらい増えていること。そして90年代末、日本の留学生数は中国・韓国からの留学生に追い抜かれてしまいました。その後の数字を調べようとしたら、わからなかったのです。わからなかったのは、日本が「その他」だったから。そのデータでは、中国がだんぜんトップ。次が韓国やインド。日本はその他の国のひとつでした。いま、恐るべきことが起きているのです。

野口悠紀雄

なぜ、そんなに減少してしまったのでしょうか。

野口

1980年代には、日本の企業が費用を負担して、社員を大学院に留学させていました。それがなくなったことが理由のひとつ。また、社会がそこそこ豊かになって、勉強する必要もないし、勉強しても、それだけの成果が得られないと思うようになってしまったから。教育投資の重要性はいまでも変わっていません。しかし、そのことが認識されなくなってしまいました。これは、生半可に豊かになった社会の悲劇です。われわれのときは社会が貧しく、大学まで行ける人間というのは、非常に恵まれた人間であった。だから必死で勉強した。かつ、努力すれば、それだけのリターンがあると確信がもてたのです。だから勉強した。そのどちらも、いまの日本では失われたのではないでしょうか。

学生のレベルを立て直すには、どうすればよいとお考えですか。

野口

あえて破壊的なことを申し上げますが、とことんまでダメになれば目覚めると思います。じつはその例が韓国なのです。韓国の留学生数が中国と同じように伸びたと先ほど述べました。なぜそうかというと、韓国は1990年代末、とことんダメになりました。アジア通貨危機があって、その時期に韓国の人たち、とくに若者は、自分で能力を高めないと生きていけないということがわかったのです。そのころから、韓国社会は一変しました。もし、同じことが言えるとすれば、日本もとことんダメになれば、目覚めるでしょう。たいへん荒っぽい言い方なのですが、そうしないと目覚めないという気がします。

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プロフィール

野口悠紀雄

1940年、東京都生まれ。1963年東京大学工学部卒業、1964年大蔵省入省、1972年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に、『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)など多数。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

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