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大人のマネー術 大人対談【大人対談第3回 手嶋龍一 × 南 美希子】

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【大人対談第3回 インテリジェンスと投資の深い関係 手嶋龍一 × 南 美希子

「インテリジェンス」と「投資」の深い関係

決断の拠りどころとなる、最後のひとしずく

手嶋

インテリジェンスには、そのニュアンスにうまく当てはまる日本語がないのです。

「諜報」とか「スパイ情報」ともいわれますが。

手嶋

あきらかに英語の意味とは異なりますね。婚活を例にお話ししましょう。学歴や年収、勤め先などが書かれた釣書が届いたとします。それだけの情報で結婚を決める人はいないはずです。表面的な経歴など、しょせんは雑多な一般情報、英語でいうと「インフォメーション」にすぎません。でも、海千山千のおばあちゃんが眼光紙背に徹して、釣書を眺め、「うーん、どうもこの写真が気懸りだ」という。写真に籠められた「インフォメーション」から核心の情報を探りあてたのでしょう。「どうも気になる、お婿として最も警戒すべき、マザコンの気がある」と。

手嶋龍一

なんだか、おばあちゃんがインテリジェンス・オフィサーに思えてきました(笑)。

手嶋

おばあちゃんは、相手のご近所や老人クラブに出かけて聞き込みを試みる。すると、彼は中学3年生まで、母親につれられて進学塾に通っていたという。これは、限りなくマザコンの可能性が――となります。この話は謹んでお断りするという決断をする。これこそがインテリジェンスの業なのです。

南美希子

単に「貴重な情報」とか「特ダネ情報」という意味ではないということですね。

手嶋

近未来を指し示すような情報が秘められたものがインテリジェンスです。膨大で雑多なインフォメーションの海の中から、これはという情報の原石を選りぬく。ただ、そこにはガセネタも交じっていますから、冷静に分析し、じっくりと紡ぎ出した最後のひとしずく、これが、選りぬかれた情報としてのインテリジェンスです。これこそが、重大な決断の拠りどころとしてのインテリジェンスなのです。インフォメーションも訳せば「情報」、その対極にあるインテリジェンスも「情報」です。つまり、日本語がないんです。

投資について考えるうえで、とても参考になるお話だと思います。

アートとテクニック、経験と勘、学習と天性

手嶋

貴重な資産をどのように運用するか。膨大なインフォメーションから各自がインテリジェンスを紡ぎだして決断するのですから、投資は「インテリジェンスの学校」です。投資家は、日経新聞を切り抜き、証券会社の資料に目を通し、営業マンの話を聞く。膨大な投資情報から、貴重な資産を投じて、結果責任は自ら負うのですから、決断の拠りどころとなるインテリジェンスは大切です。

手嶋龍一

それを見きわめるために必要なことは、経験でしょうか、勘でしょうか。学習というよりは、天性のものなのでしょうか。

手嶋

うーん、核心を衝く剛速球だなあ。ぼくにとっても永遠のテーマなのです。ひとつはインテリジェンスとは年季なのだと思います。インテリジェンス・オフィサーは、経験に裏打ちされた独自の勘を身につけています。ときに手ひどい失敗をしたりして鍛え抜かれています。だからといって、つねに的確な決断ができるわけじゃない。過去の成功体験が邪魔になることもあるんです。インテリジェンスは、アート、つまり勘の側面と、ある種の学習で身につけたテクニックの二つの面がないまぜになっているのです。

たとえば、投資教室でテクニックを教わることはできますよね。こういうことをしてはいけないとか。

手嶋

言うまでもありませんが、基礎編は学んだほうがよいと思います。ただ、学んだからといって、投資家として成功するわけではない。やはりその人なりの勘とか、度胸とか、器量というものが備わっていなければ、大輪の花はさきません。教えることもできません。経験に学びながら、時に経験も切り捨てて、近未来に分け入っていく。これが投資の醍醐味なのでしょう。僕が接した優れた投資家は、彼らなりのスタイルをもっていて、独自のスタイルは崩さない、そんな人たちでした。

南美希子

経験と勘、学習と天性、とても微妙な関係にあるのですね。

手嶋

そのへんの機微を含めて、「大人の投資倶楽部」は、もっと踏み込んだ道案内をしてほしいですね。これは倶楽部の主催者にとっては、かなり厳しい注文かもしれません。「こんなインフォメーションなら要りません、インテリジェンスに高めて提供してください」と言われると、ちょっと困るかもしれませんね(笑)。もちろん、独自の投資スタイルに合ったインテリジェンスは、投資家自身でなければ紡ぎだせませんよ。

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プロフィール

手嶋龍一のプロフィール

1949年、北海道生まれ。慶應大学経済学部卒業後、NHK入局。元 NHK ワシントン支局長として、9.11テロ事件では11日間にわたる24時間連続の中継放送を担当。独立後に発表した『ウルトラ・ダラー』(新潮社)は、日本初のインテリジェンス小説と呼ばれ、33万部のベストセラーとなる。慶應義塾大学大学院教授としてインテリジェンス論も担当し、外交・安全保障を中心に後進の指導にも積極的に取り組んでいる。最新刊は『賢者の戦略―生き残りのためのインテリジェンス』 『知の武装─救国のインテリジェンス』(佐藤優氏との共著、新潮社)など著書多数。

南美希子

1956年、東京都生まれ。聖心女子大学国語国文科3年時にアナウンサー試験に合格し、テレビ朝日に入社。情報・クイズ・歌番組などを主に担当し、特に伝説のOL向け情報番組「OH!エルくらぶ」の司会を長年務め「元祖女子アナ」として広く知られている。現在は、テレビ・ラジオをはじめ、エッセイストとしても活躍中。ビジネススキル、美容、恋愛、女性の生き方、ワークライフバランスなどをテーマに講演も行う。

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