みらいを拓く 大人の投資倶楽部

会員登録をされていない方

登録無料、利用料無料

今すぐ新規会員登録

すでに会員登録済みの方
ログイン

シニア世代のライフプラン

  1. トップページ>
  2. マネーコラム:FPコラム【家計】

永続家計を実現するためにリタイヤまでにやっておきたい5つのこと

最大の難敵が教育費。
負担を軽減する方法は?

こんにちは、FP&永続家計アドバイザーの豊田です。「リタイヤまでにやっておきたい5つのこと」第4回は「教育費」です。

ファイナンシャル・プランナー 豊田 眞弓

ファイナンシャル・プランナー
豊田 眞弓
とよだ まゆみ

ない袖も振りたい親心!?

お子さんがいるお宅の家計診断をしていると見かけるのが、「家計が苦しい」と嘆きつつ、高額の塾代を払って有名塾に通わせたり、家庭教師を頼んでいる例です。家計が本当に厳しくても、塾代を削る優先順位は低いという傾向があります。

冷静に考えれば、教育費はかけたからといって報われる保証もなく、しかも「ない袖は振れない」と知っているのに、急に路線変更はできないのでしょう。合格直後に「学費はどうしよう」と相談に来られる親御さんもいます。

それでも、投資した教育費が大きなリターンにつながれば万々歳です。2015年3月の卒業生の就職率は96.7%で過去2番目の高さに好転したものの、それでも就職できない卒業生は1.4万人もいるのです(文部科学省・厚生労働省「大学等卒業者の就職状況調査(平成26年度)」)。無事に卒業し、就職して生活が安定するまで(してからも?)、親は肩の荷が降ろせません。

教育費への対処は重要なポイント

一方で、教育費にどう対処するかは、リタイアが視野に入った時期の親にとって、実は重要なポイントです。祖父母の相続対策で教育資金の一括贈与を受けられるような恵まれたご家庭はいいですが、自力で資産形成をしている人にとっては、最終コーナーでの大きな支出はやはり痛いもの。

ここで、大学時代の教育費について見ておきましょう。表1は日本政策金融公庫「平成26年度教育費負担の実態調査結果」のデータから作成したもので、在学費用だけでなく、受験費用なども含む入学費用や、自宅外通学を始めるための費用、仕送り等も含まれます。初年度、2年目以降、4年間合計とわかりやすく整理しました。

国公立でも自宅外だと4年間で1,000万円を超えます。私立理系の自宅外通学は約1,300万円。自宅通学でも私立文系で約700万円、私立理系ならほぼ800万円。子どもが2人、3人いれば2倍、3倍とかさみます。

表1 大学4年間でかかる費用の目安(万円)

区分 入学費用
※1
在学費用
(年額)
※2
自宅外通学
を始める
費用※3
仕送り
(年額)
※4


自宅 83.2 107.0
自宅外 45.1 117.9


自宅 104.3 147.0
自宅外 45.1 117.9

自宅 109.9 169.4
自宅外 45.1 117.9

→

初年度 2年目
以降
4年間
合計
190 107 511
353 225 1,028
251 147 692
414 265 1,209
279 169 788
442 287 1,304

※1 受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金
※2 授業料・施設設備費など学校納付金、教科書代、通学費、習い事等の費用
※3 アパートの敷金、家財道具の購入費等
※4  自宅外通学者への平均仕送り額
資料:日本政策金融公庫「平成26 年度 教育費負担の実態調査結果」をもとに執筆者作成

親の教育費負担を抑える5つの方法

表2の大学在学中のマネープランは、進路が私立文系・自宅外で、親が用意した教育資金400万円、家計からは月7.5万円の仕送りができ、学生自身もアルバイトで月4万円まかなえるという例です。お子さんの大学進学が近い方は親子で作成することをお勧めします。

表2 豊田式大学在学中のマネープラン(万円)

例)私立文系・自宅外(教育資金現在400万円、家計から月7.5万円、アルバイトで月4万円まかなえる場合)

在学費用① 1年目 2年目 3年目 4年目 合計
414 265 265 265 1,209
収入 家計から 90 90 90 90 360
アルバイト 48 48 48 144
奨学金(月6.4万円) 76.8 76.8 76.8 76.8 307.2
教育ローン 0
合計② 214.8 214.8 214.8 166.8 811.2
教育資金
400万円
前年残高-(①−②) 200.8 150.6 100.4 2.2

このプランでは貸与型の奨学金を月6.4万円借り、さらに無理のない範囲でアルバイトも見込んでいます。450万円を学生自身が負担し、親は760万円を負担する形です。教育のリターンは学生本人のものであることからも、子ども自身が一部を負担するのはお金の大切さを学ぶ良い勉強になるでしょう。

親子で協力し合うことで親の負担が抑えられますが、同じように負担を抑える方法として、他に4つ挙げられます。

・一部を親から子への「貸出し」とする
・進路を検討
(国公立大、自宅通学、場合によっては夜学等)
・給付型奨学金や学費免除を狙う
・教育資金形成(積立投信などの活用)

親の所得によっては奨学金が利用できず、教育ローンを利用せざるをえないケースもあります。その場合は老後資金に影響が出ないよう最小限に抑えることが大事です。また、そもそもある程度の教育資金を用意しておくことは必須です。
来年からジュニアNISAも始まりますが、教育資金の一部(1〜3割以内)は非課税口座を活用して投資信託の積立などを設定しておくのも一法です。準備する教育資金が増えれば、奨学金等も少額で済みます。

ワンポイントアドバイス

教育費にどう対処するかは、リタイアが視野に入った時期の親にとって重要なポイントです。学費は自宅外だと国公立でも4年で1,000万円超、私立理系は約1,300万円もかかります。大学在学中のマネープランを作成してみると、どうやってやりくりするかが見えてきますので、ぜひ1度作成してみてください。
親の負担を抑える方法には、
①貸与型奨学金やアルバイトで子ども自身でも負担
②一部を親から子への「貸出し」として扱う
③国公立大や自宅通学など進路を検討する
④給付型奨学金や学費免除を狙う
⑤教育資金をしっかり形成しておく

などがあります。やむを得ず教育ローンを利用する際には、最小限にして老後への負担を抑えたいもの。何より事前準備をしておくことが大事。来年以降はジュニアNISAを活用して投資信託の積立を行うのも一法です。

ファイナンシャル・プランナー 豊田 眞弓

FPラウンジ ばっくすてーじ代表。経済誌・女性誌等のライターを経て1994年より独立系FP。「家計の永続性」をテーマに据え、個人相談や講演会、雑誌や新聞、サイトへの寄稿や記事の監修などを行っている。6カ月かけて家計を見直す「家計ブートキャンプ」も好評。40代からの生き方をマネー面から考える「親の介護・相続と自分の老後に備える会」事務局長。「マイホーム賢い人はこうして買う」(PHP研究所) 、「50代家計見直し術」(実務教育出版社)など著書多数。座右の銘は「今日も未来もハッピーに」。

投資【第3回】

セカンドライフ【第4回】

ページトップへ

PRおすすめ情報

  • ファンド・ツミタテ

    月々5,000円からコツコツはじめられるから投資初心者の方もはじめやすいファンド・ツミタテ。

    ファンド・ツミタテ
  • ダイレクト信用取引

    東海東京証券のダイレクト信用取引は、業界最低水準の買方金利。現金や株式を担保に元手資金以上に売買することができます。

    信用取引